塗料の違い

■塗料の違い
塗料と一口に言っても様々あります。シリコン系、ウレタン系、フッ素系など・・・。
それぞれの特徴分かりやすくご説明します!
〇シリコン系塗料
■位置付け 塗料の中でフッ素系が一番グレードが高く、次にグレードが高いのがこのシリコン系塗料である。
■使用目的 住宅壁の塗替え。
■耐久年数 12~15年。他の塗料と比べても最もコストパフォーマンスが高い。
■メリット コストパフォーマンスが非常に高い。熱に強く(約600℃まで耐える)、耐久性が高いので雨や泥を長期間弾くコーティングができる。
■デメリット 価格が比較的高めである。付着性が少し劣る。
■目安金額(一斗缶) 約15,000円
〇ウレタン系塗料
■位置付け 価格、耐久性、機能性などにおいてバランスが良いことから万能塗料と呼ばれていて、塗料の主流となっている。
■使用目的 住宅壁の塗替え、木部塗装、塩ビ製雨樋塗装。
■耐久年数 8~11年。
■メリット バランスが良いので、様々な用途がある。耐久性も優れている。一般的に硬化剤を使う2液型の塗料なので、硬化剤の比率によって網目構造の密度が高まり性能を向上させる事ができる。仕上りに光沢がでて長続きする。
■デメリット 汚れや紫外線に対する抵抗力が他の塗料よりは劣っている。変色しやすい。
■目安金額(一斗缶) 約10,000円
〇フッ素系塗料
■位置付け 塗料の中で特に寿命が長く、耐久性もあり、性能も高い。
■使用目的 高層ビルや飲食店、航空機などが多い。
■耐久年数 15~20年。塗料の中では最も長い。
■メリット 耐久性が非常に高い。汚れが付着してもすぐに落とせるコーティングされるので美しさを保てる。
■デメリット 金額が高い。下地処理を怠ると威力が100%発揮できない。
■目安金額(一斗缶) 約50,000円
〇光触媒(ハイドロテクト)塗料
■位置付け タイルメーカーのTOTOが開発した、紫外線によって付着した汚れを分解し、雨で洗い流すことができる技術をもった塗料。次世代塗料。
■使用目的 住宅壁から店舗、ビルまで幅広く。
■耐久年数 メーカー発表では20年。しかしまだ新しい塗料なので未確認。
■メリット 耐久年数が特に長いこと。汚れが非常に付きにくい。自動車の排気ガスに含まれるNOxなどの有害物質を分解除去する作用があり、大気を浄化させる。
■デメリット 施工価格が高い。施工する人により性能差がでる。光が当たらない所では性能が100%発揮できない。
■目安金額(一斗缶) 約60,000円
〇ラジカル系塗料
■位置付け 2015年発売、10年ぶりの新塗料。価格はシリコン系に近く、性能はフッ素系に近い最新の外壁専用の塗料。
■使用目的 外壁専用。
■耐久年数 14~16年。
■メリット 性能がフッ素系に近いのに価格が安く、耐久年数も長い。光沢性がある。下地を選ばずどんな壁にも施工が可能。
■デメリット 新しい塗料なので、実績が少なく知名度が低い。その為、扱った事がない塗装屋さんもいる。
■目安金額(一斗缶) 約20,000円
〇アクリル系塗料
■位置付け 今から20年以上前に開発された塗料。今では使われることが少ない。
■使用目的 倉庫や小屋、内装等。
■耐久年数 6~8年
■メリット 価格が安い。色の種類が多い。硬化剤を混ぜる必要がないので施工がしやすい。素人でも塗装しやすい。
■デメリット 耐久性が弱い。塗膜が固いのでヒビが入りやすい。
■目安金額(一斗缶) 約7,000円
〇遮熱、断熱塗料
■位置付け 太陽光に含まれる近赤外線を反射させ、夏場の室内の温度を下げ、エアコン等の光熱費を削減させる。
■使用目的 主に夏場の住宅壁、屋根部分。
■耐久年数 8~10年
■メリット 夏場の蓄熱を抑えて光熱費を削減し、環境負荷も軽減できる。無機系の水性塗料なので安全かつ高い耐久性を持ち、汚れにくい。
■デメリット 初期のコストがやや高い。仕上がりが艶消しタイプのみしかない。
■目安金額(一斗缶) 約10,000円
